823:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/06/04(土) 15:20:00.00 ID:u8wO+NtBo
その声が「伏せろ」と言っている事に、あと数瞬……気付くのが遅れていたら、新倉の上半身は消し飛んでいたと思う。
今、目の前の『魔女狩りの王』の上半身が……そうなっているように。
それはまるで空間ごと抉り取られたかのような惨状だ。
新倉「あっぶな……!」
『魔女狩りの王』がいた筈の場所に、僅かに紫電の残光が見える。
???「――状況がイマイチ判らないんだけど……敵、って事でいいのよね?」バチン
声のした方……階段の辺りを振り返る。
――前髪から雷を迸らせた少女が、そこにはいた。
少女の右手は前方へと伸ばされ、『魔女狩りの王』を貫いたのが、彼女の異名である技だと理解出来た。
ステイル「」チッ
魔術師は小さく舌打ちをして、新たな介入者に対して炎剣を振るった。
紫電の軌跡をなぞるように炎の刃が飛び、新倉の横を抜け、少女へと襲いかかる。
???「――御坂!」
第四の声と共に、少女と炎の間に一つの影が割り込んだ。
全てを焼き尽くす爆発は――起こらない。
ステイル「――なっ!?」
新倉「……上条……それに御坂美琴……?」
新倉は巨人を撃ち抜いた少女と、炎を打ち消した少年の名前を呼んだ。
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