829:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/06/04(土) 15:39:52.53 ID:u8wO+NtBo
廊下から外へと飛び降りる事で辛うじて爆発を回避した上条と新倉。
二人はふわふわと、空中をゆっくりと降下していた。
上条「……色々と便利みたいだな、その能力」
新倉に抱えられる格好の上条は、少し複雑そうに見える。
新倉「だろ?」
【六星】、【六角連結】、【輪】
【星】で戦輪(チャクラム)状の六角形を描き、足場替わりにして乗ることで落下の速度を殺しているのだ。
新倉「――ただ、一度『消費』すると再充填(リロード)に時間が掛かるんだよな……」
だから、右手で触るなよ? と、上条に対して注意を促す。
上条「りょーかい」
既に【盾】で6つを破壊され、【砲】で3つを消費してしまった。
どちらも『魔女狩りの王』相手にである。
残りは足元の6つだけだ。
……残弾数が半分以下というのは、かなり心許ない。
上条「……それにしても……死ぬかと思った……割と本気で」
新倉「まったくだな……しっかし……上条の右手って、魔術が相手でもお構いなしか」
上条「自分でも驚いてる。……ぶっつけ本番だったから、消せるかどうか不安だったけど」
ぶっつけ本番の癖に迷わず御坂美琴を庇った訳ね、と新倉は一人ほくそ笑んだ。
新倉「……でも、あの巨人の方は消せなかった?」
上条は無言で頷く。
上条「……効いてない訳じゃなくて……どうも、消した瞬間からすぐに再生してたみたいだ。
……どういう理屈で動いてんだ、あれ」
新倉「俺達には魔術に関しての知識が無いからな……仕組みが解らないんじゃ、対処のしようが……」
上条「いや、仕組みは解らないけど、手掛かりならあるぞ?」
新倉「?」
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