955:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/09/23(金) 23:36:11.13 ID:57EzCirIo
安達「――そして、結果的に新倉はインデックスを守るのに力を使えた」
禁書目録「……!」
安達「そう考えれば……予定よりも遥かに使った意味があった」
美琴「………………」
安達「間違った手段によって得た力に意味なんてない……そんな顔だな?」
美琴「……だって、結局は自分の才能のなさをズルで補っているだけじゃない」
上条「(誰かに手を差し延べる為に使うなら、意味はあると思うけど……)」
小萌「確かにそうですけど……御坂ちゃんは、少し残酷かも知れないです」
――再び、小萌先生は教師の顔になっていた。
美琴「えっ……?」
小萌「確かに、『幻想御手』があるのなら……それはズルだと先生も思うのです。
でも、才能がない人間は……先へ進むのを諦めなきゃいけないのですか?」
成功する人間の多くは努力によって結果を得る。
しかし、当たり前の事だが努力すれば成功する訳ではない。
美琴「あ……」
人の価値は能力で決まったりはしない。
――御坂美琴はそう考えている。
それは自然な考えだ。
しかし、迷いなくそう言えるのは彼女が『強い』からだ。
小萌「科学が支配する、この学園都市でこんな事を言うのは間違っているのかも知れません。
でも、私は教師ですから……才能がないから諦めろ、なんて……絶対に言いたくないです」
確かに美琴の考えは正しい。
だが、正しいだけでは人間はきっと救えない。
――心なんて、不安定なモノを抱えて生きている以上は。
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