973:とある複製の妹達支援[saga]
2011/10/17(月) 21:49:11.43 ID:/I+2gFtzo
〜????〜
新倉生が意識を取り戻した時、そこは昼下がりの公園だった。
木製のベンチに一人、座っていた。
新倉「――――いや、ねーよ。流石に……これは変じゃん」
周囲を見渡してみると、誰もいない。
それどころか、世界に自分一人だけになったかのような感覚。
新倉「……知らない間に核戦争でも起きたか?」
――どこの世紀末救世主伝説だ。
新倉「っ…………?」
どこからか、声。
その声に激しく動揺しそうになるが、それを押し殺して独り言を続ける。
新倉「まぁ、見た目は平和そうだし……じゃー、夢か……? にしては、妙に……」
――半分、正解だな。ある意味では夢とも言える。
二度、声。
そして新倉生は……納得し、確信した。
新倉「……成程、夢でなけりゃ……こんな事が起きる訳がないよなぁ……そうだろ?」
まるで最初から、そこに座っていたかのように現れた声の主に問い掛ける。
懐かしの享南高校の制服に身を包んだ青年。
???『相変わらず、無駄に元気そうだな……生』
新倉「相変わらず頭が悪い俺に、解りやすく説明してくれると助かるだけど――桂木センセー?」
桂木『こうしていられる時間も少ないからな』
そう言って、笑った『桂木彗一(かつらぎけいいち)』の表情は、新倉の知っている――皮肉屋らしい親友の笑顔そのものだった。
1002Res/886.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。