993:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/11/05(土) 21:59:08.30 ID:BrHDwZp8o
安達「関節キメて取り押さえても良かったんだが……女性を組み伏せるのは柔らかいベットの上だけにしたいんでね」
初春「あ、安達さん!?///」
安達「過剰反応すんなって……軽いジョークじゃん……」
軽口を叩きながらも、銃口は木山の首筋から外れてはいない。
木山「この状況を見ての行動じゃないようだな……この娘の様にどこかで資料でも盗み見たのかな?」
安達「……他の協力者に回していた『幻想御手』の解析が終了しまして」
木山「……ほう?」
警戒を続けたまま、『幻想御手』の効力と、その基準となっている脳波が木山と一致した事を告げる。
初春「そんな……先生が……!?」
木山「驚いたな……それだけ優秀な協力者がいるのなら、私等に頼まなくてもいいだろうに」
むしろ驚いたのは、よりにもよって犯人に協力を仰いでしまった、こちらの方だ。
安達「間抜けな話じゃん――灯台もと暗しどころの騒ぎじゃない。
だが、貴女も貴女だ……何故、依頼を引き受けた?」
木山「…………」
小説の中であるなら、犯人が警察の捜査を撹乱、誘導する為に敢えて協力的な立場を取る事もあるだろう。
だが本来、犯行の露呈を防ぐ為に必要なのは、沈黙と不関与である。
木山「協力しようがしまいが、時間が経てば私の犯行は露見していただろう。
……その前に目的を達成できれば、後はどうでも良かったんだよ」
安達「それはどういう……?」
木山「……油断はないが、問答の時間を与えたのは失策だったな、少年」
――そう、木山が言い放った瞬間。
十五個もの『火球』が安達生へと襲いかかった。
安達「くっ!」
安達は回避も防御も間に合わない、と判断すると咄嗟に身を翻し、初春を横合いに突き飛ばした。
初春「えっ!?」
――直後、生の体を炎が包み込んだ。
初春「いやあああああっ!!」
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