過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
1- 20
132:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:21:42.63 ID:BQbw8is0

一方通行は空になったマグカップを手に取りキッチンに行く。
洗い場に置かれた青いマグカップ、一体いつから置かれていたのか、いつの間に置いていったのか。

手に取り、そこに何かが書かれているかを読み取ろうとするように紅の瞳がじっと眺める。
暫くしてから、ケトルを手に取りミネラルウォーターを注いでいく。

火を付け、フィルターとドリッパーを用意する。
冷蔵庫から豆の缶を取り出すと、一掬いフィルターに入れる。


「………」

再び冷蔵庫を開ける。
ミルクを取り出し、鍋に入れると火を掛ける。
さて、砂糖の入った瓶は何処だっただろうか。

一方通行は『らしくない』ことを自覚しながら戸棚を漁る。

グラニュー糖で良かっただろうか、ダイエットシュガーもあることはあるが、いや、そんな事にまで気を遣うなど馬鹿馬鹿しいか。
つまらぬ葛藤をしている間にすっかり熱したミルクを青いカップに半分程注ぐ。
ドリッパーには濃い目の珈琲を淹れ、雫がコーヒーサーバーに落ちるのを眺める。


自分がこのような静かな時間を過ごしていることが、急におかしなことに思えた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
832Res/545.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice