過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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170:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/15(水) 22:52:02.88 ID:plvK0H60

持つ者が持たざる者に『持つことなど大したことではない』と言うこと程残酷な言葉はない。
それが悪意ではなく、純粋な善意、友愛、親切から来る言葉であればあるほど、
言葉を向けられた者はそれを受け止めなければならない。

悪意であれば、悪意を持って跳ね返せるけれども、善意を跳ね返すことは出来ない。
それが互いに善良な心根を持つ者であれば尚更。

無邪気さ、正直さは時として何よりも残酷なものになる。
優しさが悪意よりも鋭い言葉となることもあるのだ。
それを自覚していれば、上手く受け流すことも出来ようが、たかだか14年の人生しか生きていない少女には出来ようハズもない。


持たざる者の持ってしまった者への無理解から来る純粋な憧憬、嫉妬という形によって、一方通行はそれを十分に理解出来る。
そして、それは一方通行という少年がそれだけ傷ついてきているということを意味する。


だからこそ、一方通行はかけるべき言葉にためらったのだ。

「でもね、一方通行」

芳川桔梗は、一方通行の心を本当の意味で沈めてしまっている理由を指摘する。

「貴方、本当はその子が欲しがってる言葉をわかってるんでしょう?」
「………なンの話だ」
「その子が欲しがってる言葉よ」

だからこそ口から零れてしまったのだろう。


『あァ…きっとわかンねェよ。俺がどんだけ           かをなァ』

などと言う言葉が。

「何を躊躇う必要があるのかしら?きっと佐天という子も望んでいると思うわよ?その言葉」

そして、その『先』も。




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