過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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403:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/24(クリスマスイブ) 07:04:33.93 ID:sGSyS7Q0

昨夜見せた番外個体の激昂について一方通行は考える。
ようやく回転し始めた頭の中では泣きついた番外個体の顔が浮かぶ。

もしかしたら、彼女は焦ったのかもしれない。
一方通行が佐天といることで、番外個体を、打ち止めを、そして妹達を
見捨ててしまうのではないかという不安を抱いたのかもしれない。

だとすれば、それは見当違いの考えだ。自分は決して妹達を裏切るつもりなどない。
必ず守り抜くのだ。そう誓ったことであり、今も変わらない。

それはどこか父親のような使命感に満ちている。

しかし、その憶測が当たってるとすれば、裏返せば番外個体は自分を家族と考えているということになる。


それは、正直嬉しいことだった。
自分が家族を求めていることへの自覚はロシアの頃からある。

黄泉川、芳川が母親か姉のような存在だとすれば、打ち止めは妹、むしろ娘かもしれない。
そして、番外個体が自分を少しでも家族としてみてくれていうというのならば、
それはすなわち自分にとっても彼女が家族であるということ。



番外個体の髪を優しく撫でてやりながら、一方通行は佐天涙子を思う。


それでは、彼女は一体何なんだろうか。



結標淡希は仲間。
家族にすら隠し続ける裏を知るという点では、もっとも自分を知る仲間だ。

番外個体は家族。さしずめ手の掛かる妹だろう。


ならば、佐天は一体何なのだろうか。

太陽を浴びた空の下で花が咲き誇るような佐天の笑顔がよぎる。





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