過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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440:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/26(日) 01:43:15.40 ID:c29MpCE0

水溜りの中を歩く要領で歩を進めて行くと、足はこつんと何かにぶつかる。
足元に目を向けると、無造作に投げ出された足 ――― 足だけである。
視線を千切れた足から、更に目の前へと向けていく。


洗濯物を脱ぎ散らかすように乱雑に転がる肉の塊。

既に、そこに人としての尊厳など無い、故に肉の塊。

道端に投げ捨てられた塵屑と同じ無価値な肉の塊。

それでも人であったころの名称でもって言うならばそれは少女である。


少女。

お揃いの制服に身を包んだ年端も行かぬ少女達。

一万と31の少女の死体。


胸糞の悪くなる統一感と、徹底した無造作、無慈悲、無感想、無機質、無遠慮でもって積み上げられた死体の山。

自分を迎える花道のように、少女達の血溜まりの山が人一人通ることが出来る隙間を作る。
自分にお似合いの、血と肉と骨と蛆と汚物に囲まれた獣道。
巨大な肉袋のオブジェは一種前衛芸術の如き非現実味さえ与える。


足元に転がる少女の頭を手に取る。

見開かれた瞳。胡乱な瞳。硝子のような瞳。

恨みも怒りも、憎しみも、そして恐怖すら映ることのない瞳。


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