過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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500:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/28(火) 00:36:58.15 ID:YzNGWyE0

「なンでだァ…どうして跳ね除けねェ?いい加減目ェ覚めたろ?それとも本当に犯られなきゃあわかンねェのか?
そうまでして痛い目に遭わないきゃ、クソッタレの外道だってわかンねェのか?」
「………わかりません。だってそれウソですもん」
「うそ…?」
「だって……そんなこと……一方通行さんはしませんから」
「……ッ……馬鹿か……テメェ……」


ねぇ、一方通行さん。気付いていますか?
ずっと自分の声が震えているのに。


「……どんなに悪いことをしたからって、それでこれからも悪い人でい続けなきゃ駄目なんですか?」


償うことすら出来ない。変わることすら出来ない。
そんなことあるのか。やり直すことは出来なくても、許されなくても、それでも許されてもいいはずだ。
償おうとすること、変わろうとすること、そう「しよう」とすることだけは許されなければおかしい。



「ったりめぇだろォが……「そんなの嫌です!」……オイ…」


「誰が認めちゃっても一方通行さんが認めちゃっても、私は認めてなんてやりません」


両腕の拘束が緩んだ。
圧し掛かっていた一方通行の身体が離れる。
赤い瞳が、彷徨うように揺れている。
それを追いかけるように、自由になった手は引き寄せられるように目の前に伸びる。
目の前の、途方に暮れた少年の頬に伸びる。

びくりと、今度は彼が震える番だった。




「だって……こんなに泣きそうな顔をしてる人を放っておくなんて出来ません」


ひくりと、一方通行の喉が震える。



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