過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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549:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/29(水) 01:35:52.86 ID:TW5Selw0

「コイツは欲張り過ぎんだよ。能力が無いだの何だのと言って気付きやしねぇ。能力しか無い俺達がどんだけ欲しがってるのかも知らずによ。
山程綺麗なモン抱えてるくせに不満を言ってるガキだ。無いモンばかりに目が行っていやがるのさ」


一方通行が、見えない糸に引かれるようにゆっくりと立ち上がる。


「けどな、その抱えてるモンに救われちまってンだよ、俺は」


そろっと佐天を見下ろす。その視線の柔らかさに、佐天は見惚れる。

佐天涙子は抱えたものを分け与えることを知っている。佐天涙子だけではない、自分が守ろうとしている者たちは皆それを知っている。
だからこそ、守る。だからこそ、守りたい。
そうだ、悲壮感でも使命感でもない。義務とか権利等という無粋な言葉など入り込む隙間はない。
信念だ正義だと小難しく考える必要もない、もっとシンプルなものだ。


したいからする。


それだけだったのだ。贖罪も何もかもがつまらない言い訳だ。
たったそれだけの子供の理屈。それこそが動く理由。
切り捨てる覚悟?背負う決意?
土御門の言葉に唾を吐く。そんな雑魚共の狭い正論などゴミだ。


守りたいから守る。


守るから離さない。


誰であろうと、自分がそう決めたら他の言葉など知った事か。
一万人の命に少し上乗せが出来ただけじゃないか。
一方通行の口元に笑みが浮かぶ。



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