325:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/19(水) 20:20:06.55 ID:ByfiZ9Zl0
顔が見られなかった。
悔しかったからじゃない、腹が立ったからじゃない。
恥ずかしかったんだ。
はっきりとわかる。ミサカが悪いんだ。
アイツは怒りなんて少しも見せずに、ただ悲しそうにミサカを見てた。
はっきりとミサカに失望してた。
それに耐えられなかったんだ。
でも何処に行けばいいんだろう。
黄泉川のところ?ううん、違う。
そうじゃなくてもっと先にやることがある。
わかってる。ミサカまず謝らなきゃ。
アイツに。
でもどうやって?
こんな時素直に謝る言葉が出てきてくれない自分が憎くてたまらなくなる。
気付いたら雨でびしょびしょなのにアイツのマンションまで戻ってきてた。
考えろ。
謝らなきゃ。
何て言って?
グルグル考える。寒いよ。
でもアイツに会わす顔なんてないよ。
でも会いたいよぅ…一方通行。
寒くて、身体をぎゅっと丸めてミサカはいつの間にか眠ってしまった。
552Res/236.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。