過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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11:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/05/26(水) 21:06:27.53 ID:jc0ANV20

――――



『ごちそうさまでした』


あれから三十分後。
初めて口にする数々の絶品料理に太鼓を打ち鳴らしていた一九九九九号と、
温かい笑みを絶やさず、気軽に世間話を持ちかけていた旅掛が、
二人で同時に声を重複することによって、豪華ディナータイムが終了した。


「本当なら、ここから一服したいとこだが」

「分かっています、とミサカも頷きます」


とうとうこの時が来た。
ここからが本題。旅掛の本来の目的が果たされるときである。


「じゃあ君は――いいや“君達”はなんなのかな?」


旅掛は笑みを浮かべてはいたが、今までの笑みとは違った笑みに一九九九九号は見える。
ジクリ、と胸に痛みが走った。


「ミサカはあなたの娘である御坂美琴によるDNAを元に製作されたクローンです、とミサカは明かします」

「ふむ、続けて」

「はい、とミサカは頷きます」


誤魔化し無く全てを説明していく。旅掛は真実のみを欲しているから。
妹達が生み出された理由、絶対能力進化実験、一方通行、上条当麻、上位個体、各地に散らばった妹達。オリジナルを取り巻く現状。関わった作戦。
要所要所を端的に、それでいて間違いがないように丁寧に説明していった。
いつのまにか周囲の客が居なくなっているのに気付く。
一九九九九号が知る由もないが、旅掛による“顔が利く”結果である。




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