過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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30:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/26(水) 22:01:52.73 ID:jc0ANV20

「そいえばウチの旦那はこの大変な時に、何処でなにをしてやがるのかしら」

「あらあら。まだ出張からお帰りになられていないのですか?」

「そうなんですよ。この調子だと今年中に帰ってくるかどうか。上条さんの方はどうなんです?」

「ウチの刀夜さんは九月頃に一度戻ってきましたよ。……十七歳ぐらいの可愛い女の子を連れて」

「奥さん思いのいい旦那ですねぇ……って、えっ?」


上条さんから変な単語が聞こえた気がする美鈴。
不気味なほど朗らかな笑みの詩菜。
ブワッ、と美鈴の身体から、プールの水とは違う液体が噴き出した。


「えぇっと、あはあはは……ワンモアプリーズ?」

「ですから、ウチの刀夜さんが十七歳ぐらいの可愛い女の子を連れて帰ってきたんです」


キキマチガイジャナカッタラシイ。
ぬおぉぉぉぉ地雷踏んじゃった、私ってば地雷踏んじゃったの?! と全身を汁だくに染めていく美鈴。
混乱の極致にまで美鈴を追い込んだ当の詩菜と言えば、不気味なほどの朗らかな笑みを浮かべながら静止芸を披露している。
纏う空気は常の、透き通った温かいものでなく、オドロオドしい濁った邪悪な念を胎動させていた。


「……」

「……」


先に動いたほうが負ける。と西部のガンマンみたいにお互い無言なのだが、詩菜が背負う雰囲気にプルプルと美鈴は涙目になってきていた。




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