過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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47:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/29(土) 21:45:52.16 ID:Q53PtPE0

「御坂、もしくは旅掛と呼んでくれていいよ。
 そして上条さんの比喩は的を得てるなぁーなんせ僕の仕事は世界に足りないものを示すことだから」


示される相手は否が応でも旅掛の話術に惑わされ希望を見出してしまう。
望もうが望まないだろうが、
旅掛が足りないものを提供しようとする相手の、ほとんどのパターンが切羽詰まっており選択肢など有りはしなかった。
結果、視えない希望に縋りついてしまうのである。
そこまでなら変哲も無い詐欺師紛いの遣り口だが、
旅掛のヒントから何かしらの光を見出した人たちは成功し、最終的に感謝してしまうのだから性質が悪い。
まさに疫病神『みたい』な存在。
刀夜の評はズバリとしかいい様がなかった。
なにせ刀夜自身がその術に嵌っているのだから。クソッタレめ。


「それで私に会うためだけに、イギリスの数ある一つの居酒屋を特定して駆けつけたわけですか」

「そうそう。ただし今回は俺自身に対して足りないことが多すぎるから、それを補うための結果だけど」

「巻き込まれた私はどうしたら?」

「感謝するべきことだ」


バーテンダーが不意に会話が途切れた二人の空気を読んで、追加の地ビールを置いていく。
注文した覚えは無いが気を利かせてくれたのだろう。
躊躇い無く刀夜はジョッキを掴みグッと煽る。旅掛も習い一気に煽った。
プハァ、と息を重ね合わせながら刀夜は途切れた会話を再開させる。


「……あの話は全て事実なのですか?」


ポツリ、と躊躇うように呟く。


「言っただろう? 信じる信じないかは上条さんに任せるって。
 それにその質問は意味がないんじゃないか? 答えは既に出てるからこそ、碌でもない野郎なんかに付き合って酒を煽ってる醜態を晒してるんだから」

「おいおい。御坂さんは紅一点の存在を忘れてるのでは?」

「あーあー。そういえば忘れていたね。どうも他人の振りをされてるせいでかな」

「気を利かせてくれると言ってあげてくれ」




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