過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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48:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/29(土) 21:53:21.03 ID:Q53PtPE0

紅一点。
刀夜と旅掛から少し離れた位置のテーブル席。
そこに十代後半の少女は黙々とアルコール度の軽い酒とツマミを口にしていた。
ある日を境に刀夜に付き従うようになった少女である。
その御陰で妻の詩菜からは嫉妬により大激怒され危うく額が真っ二つになりそうだったけど、うんあの時の母さんは可愛かったなぁ。


「あれって『原石』の子だよね?」

「その『原石』ってのは何を示してるのか知らないけど、一応名前はあるんだ『ジュエリー』と呼んであげて欲しい」


人間を物みたいな扱うな、と刀夜はジロリと睨みつけた。


「『ジュエリー』……それって偽名でしょう?」

「自分でも本名不明。ご両親にも捨てられて住居も無し。所謂孤児って奴ですよ」


仕方なく便宜上として『ジュエリー』と名付けたのだった。
やはり偽名でも名前がないと困る場面は多々ある。
名の由来は、
年齢にそぐわぬほどの尖った美貌と威圧感漂う佇まいを考慮し、『原石』から捩って『宝石』。
それを外国人だし英語にしよう、と単純な思いつきから名付けられた由来であった。
人一人の名前を付けるのにアバウトすぎないかって意見もあるが、少女自身は気に入ったみたいなので結果オーライである。


「ジュエリーちゃんはこれからどうする気だい?」

「彼女の親になってくれる人を探してはいるんですがね」


そのまま会話のツマミは不思議な少女に以降していく。酒もどんどん消費されていく。
やれ不思議な力を持ってるから親は誰でもいいかわけでもなく、やれ上条さんよく生きてたね、などなど。
そんな会話を繰り広げながら、刀夜は違うことを考えていた。




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