過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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50:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/29(土) 22:09:18.86 ID:Q53PtPE0

それぐらいおかしな話だ、と刀夜は思うのに、


(信じてしまっている私がいるか……)


根拠はあった。
信じられる、信じてしまえる根拠はあった。
まだ記憶に新しい――夏に家族で遊びに行った神奈川県の海で発生した事件。


(あの時の不可思議な光景は忘れることはできんさ)


オレンジに染まる夕空が、一瞬で星の散らばる夜空に切り替わり、頭上には禍々しいほどの蒼い満月。
光の螺旋が空を走り、幾多の紋章が描かれ、蒼月を中心に展開されていき、遥か水平線の向こうまで伸びていく。
巨大な魔方陣の図形。
それら壮大な光景を背景に、
漫画や絵本でしか見たことの無い人外の『存在』が刀夜を含めた全ての人間達を見下ろしていた。


(混乱していて焦っていたから……冷静に判断できんかったが)


あの『存在』は聖書に登場する架空の創造物――天使と呼ばれるものだった。
心の底から信じたわけじゃない。
だけどそうとしか説明のつかない現象を前にした刀夜には否定するのは難しい。
そして、仮にそんな非現実な現象が存在し、当麻が日常的にそれに関わってきているのいうのなら、
不本意ながら人と人が織り成す現実的な戦争に巻き込まれてしまっていても不思議ではなくなる。
根拠としては十分すぎるぐらいだ。




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