過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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51:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/29(土) 22:15:30.07 ID:Q53PtPE0

(なんせ不幸を幸せと胸を張って宣言するような息子だからなぁ)


上条当麻は拳を握りしめ真剣な顔で叫んでいたのを、刀夜は苦笑いしながら思い出す。


『惨めったらしい『幸運』なんざ押し付けるな! こんなにも素晴らしい『不幸』を俺から奪うな!
 この道は、俺が歩く。これまでも、これからも、決して後悔しないために!』


獰猛で、野蛮で、荒々しく、上品さの欠片もない、
けれど、確かに最高に最強な笑みを浮かべて、当麻は宣言していた。


『『不幸』なんて見下してるんじゃねぇ! 俺は今、世界で一番『幸せ』なんだ!』


覚えている。
上条刀夜(ちちおや)は、上条当麻(むすこ)の宣言を覚えている。


(っで当麻は不幸(シアワセ)のために自ら渦中に行ったか。
 なんだかなぁ。父さん悩むの馬鹿らしくなってきたぞ息子よ。だってさぁ)


否定する根拠がない。
むしろ納得する要素しかないのが困ってしまうぐらいだ。
どれだけ無謀だろうが、どれだけ無茶だろうが、あの息子を見てしまったからには刀夜は認めないわけにはいかない。
それを否定するということは……。


「なぁ御坂さん」


思考に没頭していた刀夜は、いつのまにか無言になっていたが旅掛は気にしなかったらしく酒を煽っている。
本当ならぶっ潰れてもおかしくない量を摂取している二人だが、酔った気配は微塵も見当たらない。




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