過去ログ - とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)
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VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/07(金) 21:13:30.77 ID:afA5KsAO
〜結標淡希の部屋・バスルーム〜
結標「あー…そう言えばあの娘の巫女服って普通の洗濯機で大丈夫なのかしら?なに洗いでやればいいのよ」
肌に叩き付けるように勢い良く出るシャワーを浴びながら結標淡希は詮無い事を考えていた。
結標「あんな着るのも脱ぐのも面倒臭そうな服良く着てられるわね」
浴びせられる熱を持った飛沫を瑞々しい素肌が弾いて行く。
成人男性の片腕で容易く包み込めそうな細身ながら、伸びやかな四肢は緊張感を纏い安易に触れさせる事を見る者に躊躇わせる。
結標「ふー…どうかしてるわ今日の私…」
自分の身体を抱くようにしながら浴びるシャワーに二つ結びしていた赤い髪が白い肌に張り付く。
いつの頃からかバスルームでその日一日を振り返る癖がついた。
キュッと絞り口を締めシャワーを止める。きめ細かい泡と今日一日の汗を洗い流し、後ろ髪の水気を指先で細かく扱いて切る。
結標「戦争が終わって…腑抜けてるのかしら」
何となく放っておけずに連れ帰ってしまった新たな同居人…否、初めてのルームメイト。
思ったより図太そうとは感じられたが、どこか浮き世離れした儚い雰囲気を姫神から感じられたからである。
あまり接する機会がない小萌以外の『表の世界の人間』だからか、単に弱気になって人寂しくうら寂しい気持ちになってしまったからか。
結標「あら…これが最後…んもーう足りない物ばっかりじゃないの」
蜂蜜パックに使っている千年蜜のストックまで切れてしまった。
暗部で活動している間は家など服を取りに行き寝に帰るだけだった。
故に日持ちしない食べ物など冷蔵庫には入れなかった。いつ帰るかも不定期だったから。
そして小萌の家から独立してからはやたらめったら服を買い漁った。
誰に憚る事なく自分の好きなように出来るから。
それが…今また帰りを待ってくれる人間が出来たのは奇妙な感情であった。
結標「いいわ!なるようになる!」
投げられた賽の目を悩んでも仕方ない。なるようになる。
小萌が拾って来た事のある人間だ。姫神の事がわからずとも、その一点だけが取っ掛かりであった。
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