過去ログ - とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)
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VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/07(金) 21:23:25.28 ID:afA5KsAO
〜結標淡希の部屋・バスルーム2〜
結標「姫神さーん?替えの服ここに置いておくからねー?」
姫神「ありがとう。ごめんなさい。貴女には迷惑をかけ通し」
結標淡希はひとまずさっきひっくり返しまくった服の中から姫神に合いそうな部屋着をチョイスし、バスルームの脱衣籠に畳んで置いた。
その間に姫神のトランクの中の衣類を洗濯機に放り込む。
巫女服はクリーニングに出す他ないと言う。本当に終戦の後の苦労が伺えた。
結標「気にしてもらわなくても結構よ。こっちだってそんなに大した事してる訳じゃないしね」
姫神「なら。せめて後でマッサージさせて。私の気が済まない」
結標「ん〜…じゃあ、お願い」
磨り硝子を隔てて交わされる会話。身を清める姫神に衣類を洗う結標。ゴウンゴウンと音が五月蠅い。
さっきの喧嘩が結果として互いの緊張を良い方向に解きほぐしたのか、満腹感によるリラックスかはわからないが
結標「(なんか不思議な感じ…そう言えば私にこういう風に接したり出来る女の子なんて今までいたかしら)」
気づいた時には暗部で活動し、上層部を相手に地位も年嵩も遥か上の人間と接して来た結標にとっては――
結標「(いないわね。いなかった)」
こうした事すらほとんど初めてかも知れない。
仲間達やグループとは違った角度の、同性の知り合い。
終ぞ通う事すら稀だった霧ヶ丘女学院にすら当然ながらいなかった。
ゴウンゴウンと音を立てて回る洗濯機に片手を突きながら結標は思う。
僅かながら満たされ、微かながら充たされる何かを――
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