過去ログ - とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)
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9:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/07(金) 00:13:42.54 ID:afA5KsAO
姫神「もう。小萌の。小萌先生の世話にはなれない。私の他にも。焼け出されて行く所がないクラスメートが頼ってる。これ以上迷惑はかけられない。だから」

だからやけ食いしていたのだと言う。幸い他の学区は戦火がほとんどなかったため食料や物資の搬入や流通には滞りはないが、住宅事情や避難所はパンク寸前の有り様だ。

結標「…他の学区に移るなり、ほとぼりが冷めるまで実家に帰る手はないの?」

姫神「ない。私には帰る場所も。待っていてくれる人も。もういないから」

その声音は、悲痛を遥か彼方に通り越し、置き去りにし、終ぞ透徹な響きすら感じられた。
同情を買おうだとか、憐憫を抱かれようなどと言う地点を通り過ぎた感情の極北。

結標「(帰る場所…か)」

最終戦争が起きた際、結標は混乱に乗じて仲間を救い出すのに手一杯だったため戦闘の中心を知らない。
伝え聞くには金髪の男が全学生を率いて戦火より大移動して逃がし、赤髪の男が魔術サイドを、白髪の男こと一方通行が科学サイドをそれぞれ圧倒し、黒髪の男が全てを終わらせたと言う話を土御門から聞いたに過ぎない。

結標自身も第三次世界大戦後、小萌の家から独り立ちしていた。
故に彼女達の窮状を知らずにいたのである。救い出した仲間を学園都市の外に精一杯であり手一杯だったために。


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