852:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/17(月) 00:57:20.40 ID:YOYEJMnio
キャーリサ「所詮は子供二人、魔術もロクに使えない人間じゃこの程度だろうとは思ったし」
キャーリサ「あの二人にプラス極東の聖人でもいれば負けはしないものの私が苦戦をしいられただろうが」
キャーリサ「そんな実現しなかった話などどうでもいいし……」
キャーリサは剣を肩で担いでいた。
空いた手で自らのドレスの胸元に手を伸ばし取り出したのは無線機だった。
キャーリサ「ドーバー海峡で哨戒行動中の駆逐艦ウィンブルドンに告ぐ」
キャーリサ「バンカークラスター爆弾を搭載した巡航ミサイルを準備するの」
キャーリサ「──準備が出来次第バッキンガム宮殿へ即時発射せよ」
バンカークラスター爆弾。
それは英国が独自に開発した爆弾である。
地下50メートル級のシェルターを貫通させるための特殊子弾を200発ほどばら撒くことが出来る。
半径3キロ四方が吹き飛ぶほどの威力を持つ、恐ろしい爆弾が
そんな爆弾がこのバッキンガム宮殿へ──
音は無かった。
視界は真っ白に塗りつぶされた。
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