895:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/08(火) 05:44:50.41 ID:BRUWPdZNo
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一方通行は現代的なデザインの杖をつき、辺りを軽く見回す。
彼の周りは、元々ロシア軍の基地だったのだろう。
だったのだろう、というのはそれは基地が基地として機能していないからだ。
学園都市。
彼らがこの基地を粉砕した。
一方通行「(チッ、一足先に襲われてやがる)」
彼の手には、羊皮紙の束が握られている。
一方通行「(あの学園都市がこの俺の追撃と同レベルで“コレ”の回収をしに来たつゥことは)」
一方通行「(間違いなくコレが只の落書きっつーワケがねェ)」
一方通行「(これがエイワスが言ってた別な法則かは分からねェが、しかし重要なモンだろう)」
一方通行「(この基地を襲った連中に奇襲を仕掛けるなら今がチャンスってモンだろ)」
一方通行「ン……?」
一方通行は迷っている暇など無い
ここの基地を襲ったのが学園都市の暗部組織ならばすぐさま足を追うべきなのに
にも拘らず、一方通行の足を止めるものがあった。
8月に、あの実験で無謀にも一方通行に戦いを挑んだ少女。
佐天涙子が倒れていた。
一方通行「──テメェ……」
佐天「う……、あたしは──ここはどこ……」
一方通行「……(ンだァ?何でこの女がこのロシアにいやがる?)」
佐天「あ……あなたは────」
『動くな、そこの学園都市の人間ども』
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