899:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/08(火) 05:49:51.09 ID:BRUWPdZNo
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エリザリーナ独立国同盟の中は悲惨なものだった。
元は綺麗な広場だったのだろうが、煉瓦やコンクリートで出来た家などがボロボロに崩れている。
佐天涙子が戻ってくる頃には、この国はまるで敗戦国のような有様だった。
その中を佐天涙子は走っていた。
佐天「はっ、はっ……あそこに居るのは」
かつて学園都市を襲ったローマ聖教の最終兵器──
──神の右席の前方のヴェント
そんな彼女が激しく崩れた瓦礫の上でろくに手足も動けない状態で治療を受けていた。
佐天「ヴェント!?どうして」
ヴェント「……ったく、忌々しい顔を見るのは今日で三人目だ佐天涙子」
佐天「こんな所で何を──」
ヴェント「ハッ、決まってるだろ気に食わないやつをぶっ飛ばしにさ」
ヴェント「まぁこんな有様じゃ偉そうにできないケド」
佐天「……当麻さんは何処に行ったかはわかりますか?」
ヴェント「あのガキは女連れて右方のフィアンマの野郎を追ったよ」
佐天「何処に居るか見当はついてるんですか?」
ヴェント「多分、国境の向こうにある基地だ。ったくこの台詞を言うのも二回目だ」
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