917:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/08(火) 06:08:36.74 ID:BRUWPdZNo
──佐天涙子は上条当麻の居る方向とは別の、ある方角を向いていた。
青い光の中心点に立つ、先ほどから佐天涙子を押しつぶさん限りの力の根源である天使。
ソレはミーシャ=クロイツェフという。
その天使は、体の大きさはそれほど異様ではない。
二メートル前後の、女性的なシルエットを保っている。
細部が人間とはかけ離れている。
皮膚の変わりにすべすべした布のようなもので体表を覆い、顔には目も鼻もついていなかった。
そして、巨大な氷の翼。
その天使は遥か上空から、一気に地上へ──
──戦車や駆動鎧の密集する場所へ
まるで隕石が着弾したかのような衝撃の後、氷の翼を四方八方へと振り下ろす。
もはや、戦争どころではなかった。
天災、災厄の類。
そんなものを前に人間がどうにかできるはずなどなかった。
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