過去ログ - キョン「お前まさか……ハルヒの事が好きなのか?」
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21:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 19:59:26.16 ID:2H41nCoo
だんだんと野次馬が増えてきた。
この分じゃ警察もくるだろう。そうなったら厄介な事になる。
しかし俺は焦ってはいなかった。
きっと助けは来る。今までの経験が、そう教えてくれる。

銃声。

俺は空に向かって一発ぶっ放した。

野次馬どもの距離が、ほんの少し遠ざかる。
俺の口からは出鱈目な、言葉とは言えない叫びが出ているようだが、知った事か。
唇の端に泡がつき、口腔に溜まった涎が垂れて、地面にぽたぽた落ちる。
気持ちが悪い。

スカートの中の俺の愚息は、今だいきり立ったままだった。
知覚が広がり、全世界が俺には理解できる。
世界は俺を認めている。
しかし、拒絶もしている。
相反する、この世界の俺に対する感情を知った俺は、本当に気が狂いそうだった。

もう、狂ってしまおうか?

そう考えたその時、
近くのモニュメント(駅前にあるこういう構造物は、何故こうも理解しがたい形状をしているのだろう?)の影から、
俺の良く知っている人物が現われた。

「キョンくん! ああ、キョンくん! キョンくん!」

朝比奈さん(大)じゃありませんか。
奇遇ですね、お散歩ですか?
何故、そんなに泣いてるんですか?
貴女に泣き顔は似合いませんよ、笑ってください朝比奈さん?

「……今から、時間移動を行い、それに伴う空間移動で、キョンくんを長門さんのマンション前まで送ります」
「ただ……それは一分前までの過去への移動。わたしの権限では、キョンくんのした行為を修正することはできません」
「後は、長門さんと相談してください。……ごめんね、キョンくん。こんな事しかできなくて」

いいえ、朝比奈さん。充分ですよ。
この野次馬どもから開放されて、長門に会わせてもらえるんですから。

俺は朝比奈さん(大)の胸の谷間を凝視しながら、心からのお礼を述べた。
胸元の星型のほくろを十六連打したい。そんな思いが、頭をよぎる。


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