過去ログ - キョン「お前まさか……ハルヒの事が好きなのか?」
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22:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 22:39:12.14 ID:2H41nCoo
今だに慣れることのできない時間移動の感覚は、俺に自身の正気を確認させてくれた。
俺はまだ、大丈夫だ。

目を開けるとそこは長門のマンションだった。

「わたしのできる事はここまでです。頑張ってくださいね……」

朝比奈さん(大)は申しわけなさそうに言った。

朝比奈さん、貴女は充分に俺を助けてくれました。
本当にありがとうございます。

そう言うと朝比奈さん(大)は、ようやく涙ぐみながらではあるが、花のような笑顔を見せてくれたようだ。
俺は笑顔の下の胸の谷間に夢中だったので、よく分からない。

彼女が去った後、長門の部屋の番号を押す。

『……』

長門。俺だ、悪いがまた厄介事が起きちまった。

『……入って』

マンションの扉が開く。
俺は肩に担いだ幼女がずり落ちかけているのを感じ、その意外な重みに苛々していた。
ともあれこんな所に捨てておいたら騒ぎになるのは目に見えているだろうし、
これも長門に相談すればなんとかなるだろうと自分を戒めた。

管理人室から、視線を感じて見てみると、何度か話した事のある耳の遠い管理人が、俺をおかしな目で見ていた。
そんなに俺の格好が珍しいのか?
メイド服か? 担いだ幼女か? それとも拳銃か?
こいつもあの、駅前の野次馬どもと同じだ。俺はそう思うと反射的に行動していた。

銃声。

見事に管理人の額のど真ん中を撃ち抜いた俺は満足し、急に軽く感じられるようになった幼女を担ぎなおしてエレベーターに乗った。


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