過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/12/06(月) 01:09:48.60 ID:X3JHb.co
遊園地のあちらこちらには、警備員や風紀委員が立っていた。あんなことがあったのだから、当然だ。
しかしすべてのテロリストを逮捕しきってもうだいぶ経ったからか、もう既に殆どの施設が復旧しているようだ。
「どうも、もともとこの遊園地の警備は強化されてたみたいだな。
テロリストの数が尋常じゃなかったから一部対応しきれない場所があったみたいだけど、それ以外ではほぼ完璧に対応してたみたいだ」
「この遊園地のチケットが入手しにくいというお話は、もう既にしましたよね? とミサカは確認を取ります。
それ故に、チケットを手に入れられるのは地位やコネのある人間、もしくは高額を支払うことの出来る人間に限られてくるわけです。
よって自然とここに来るのは高位能力者や権力者が多くなってしまうので、元々ここはテロリストの格好の標的でした。
ですから警備員や風紀委員もここが狙われることを予測して、最初から大量の人員を配置し、完璧なマニュアルを用意していたのです、
とミサカは解説します」
「なるほどねー。ん? でもそしたらアンタはどうやって四人分もチケットを確保できたのよ?」
「人海戦術を用いました、とミサカは得意げに語ります」
「? ふーん、とにかく協力者がいっぱい居たってわけね」
観覧車の順番を待ちながら、四人はそんなことを話していた。
普通、こういうことが起こったら即座に入場者を避難させて遊園地を閉園させるのだが、元々ここはそういう事件が起こりやすい為に、
いちいちそんな対応をしていられないようだ。
そもそもこの程度なら、学園都市では割と日常茶飯事だ。『またか』の一言で片づけられる程度には。
それでもこの遊園地には常に大量の警備員や風紀委員が配置されているのでこういう事件は事前に食い止められることが殆どなのだが、
今回に関してはあまりにもテロリストの数が多かった為、一部手の回らない場所が出てしまったらしい。
一方通行たちの居た食堂や、上条たちが巻き込まれたという数々の事件もその一部なのだろう。
「あれ、この観覧車二人乗りなのか。どうやって分ける?」
「ミサカと一方通行、お姉様とあなたで良いのではないでしょうか、とミサカは独断で組分けをします」
「うえっ!? な、なんで私がコイツなんかと!」
「つゥか、御坂妹はイイのか? 御坂と一緒が良かったンじゃねェのか」
「流石に同性同士で観覧車は虚しいのではないでしょうか、とミサカは主張します」
「それはそうなんだが、ビリビリ嫌がってるし俺と御坂妹、ビリビリと一方通行で良ぐおふっ!?」
全部言い終わる前に、御坂妹の膝回し蹴りが上条の腹部にクリティカルヒットした。
あまりの衝撃に耐えきれず崩れ落ちた上条を見下ろしながら、御坂妹は女王様のごときポーズをとって言い放つ。
「良いから黙ってお姉様と一緒に乗りやがれ、とミサカは命令します」
「ハ、ハイ、分かりました、どうも済みませんでした……」
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