過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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288: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/12/30(木) 00:42:44.03 ID:qCEAQfQo

「ふーん。ま、俺も似たようなもんさ」

「……似たようなもの、とは? あなたは超能力者の第二位。あなたならばこの下らない騒ぎも一瞬で収められると思われますが、
 とミサカはあなたの言葉に疑問を呈します」

「疑問も何も、そのままの意味さ。俺がいてもいなくても、この騒ぎはすぐに収束するってこと」

「…………?」

垣根がそう答えても、妹達は理解できないというように眉根に皺を寄せるばかりだ。
そんな彼女を見て垣根は悪戯っぽく笑うと、机から身を起こして今度は椅子の背中にもたれ掛かった。

「じきに分かるさ。能力の大半を失っているとは言え、学園都市の第一位を本気で怒らせたら一体どうなるのか。
 あの馬鹿どもはそれを知る良い機会だ。それに、これに懲りたら研究者どもももう二度と無闇にアイツに手を出そうなんて思わなくなる。
 一石二鳥ってやつだ」

「……、何となく分かりました、とミサカは納得します」

「それに、アイツには例の『お姉様』も付いてるんだろ? まさに鬼に金棒だ。何時間持つか楽しみだな?」

まるでその時が待ち遠しくて堪らないとでもいうように、垣根は愉しそうに笑う。
本来であるならば仲間であるはずの研究者たちが、後悔と絶望に顔を歪めているのを見るのが楽しみで仕方がないのだ。

「それにしても、この事件の所為で『実験』が中止にならなければいいのですが、とミサカは懸念します」

「そうだな、そこだけが気掛かりだ。何せあの学園都市統括理事長が直々に手を出すなって命令を下したのに、それをガン無視だからな。
 キレて『実験』を中止にするとか言い出されたら一巻の終わり。アレイスターの沸点がそれほど低くないことを祈るばかりだ」



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