過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2010/12/30(木) 00:43:16.25 ID:qCEAQfQo
「……その場合、ミサカたちはどうなるのでしょうか? とミサカは不安に駆られます」
. .
「……さあな。まあ、予定通りに処理されるんじゃねえのか? 可哀想だが」
「………………」
その言葉に、妹達は黙りこくって俯いてしまった。
そんな彼女を見て垣根は困ったように頭をがしがしと掻き毟ると、わざと明るい調子の声を出す。
「あー、それにしても木原も気の毒にな。今回の事件には何にも関係ねえのに、『実験』の私設部隊の指揮官だからって駆り出されて。
『猟犬部隊』の隊長なんかやってなかったらそんな面倒な仕事押し付けられずに済んだだろうに、つくづく災難なおっさんだよ」
「……恐らく『実験』の私設部隊はこれで全滅してしまうでしょうから、以降は『猟犬部隊』がそれに代替することになるでしょう。
その手続きでもさせられているのではないでしょうか、とミサカは推測します」
「うお、こうやって聞くと本当に災難だな……。つーか、仮にも暗部組織をそんなことに使って良いのかよ」
「なんだかんだ言って木原数多は許可するでしょうし、この『実験』は統括理事会の肝入りですから上層部も嫌とは言わないでしょう。
それに、あなただって似たようなものなのでは? とミサカは指摘します」
「あー、まあそれもそうだな。今更か」
どうでも良さそうに言いながら、垣根は椅子の背凭れに更に強く体重を掛けて天井を見上げる。
そのままの体勢で顔だけをパソコンの方に向ければ、ちょうど警備員のサーバーからハッキングした情報が更新されたところだった。
そうして画面に映し出されたのは、『無数の駆動鎧の惨殺死体を発見』という文章。
そしてそれを見た垣根は、薄く昏い微笑を浮かべた。
「ともあれ、この事件の行く末がどうなるか。楽しみだ」
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