過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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367: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:22:30.13 ID:7cnr1jFTo

「今回は修復可能ですので不問としますが、本当に気を付けてくださいよ、とミサカは重ねて忠告します」

「重々承知しています。うう、重要な仕事を任されたのは良いものの、失敗ばかりで挫けそうです、とミサカは泣き言を言います……」

「これから気を付ければ良いのです。もうすぐこの作業も終了するのですからもう少し頑張りなさい、とミサカは励ましの言葉を掛けます」

「ありがとうございます。これも彼の為なのですから頑張ります、とミサカは自らを奮起させます」

一時は自信を無くしてしまっていた妹達だったが、そんなことをしている場合ではないのだということを思い出して無理矢理に立ち直る。
彼女は特に『彼』に対して好意を示している個体なので、思い直すのも早かった。
ちなみに、冥土帰しと直接交渉して彼が『外』で生活できるように頼み込んでくれたのも彼女だ。

そうして御坂妹は、立ち直った彼女と共に作業を進めていく。
とは言え、必要な準備の殆どは前もって行われているので、あとは最後の仕上げだけ。
よって、作業が終了するのにもそう時間は掛からなかった。

「……さてと、これでこちらの準備は完了です。あなたも離れた方が良いですよ、とミサカは注意を促します」

「分かりました。これは効果圏外に出てから遠隔操作で起動させるのですか? とミサカは確認を取ります」

「いえ、時間がありませんので今すぐに起動させてしまいます。
 能力を全解除した方が良いでしょう、とミサカはネットワークからも切断してしまうことを推奨します」

「そうですね。……ではミサカ10032号、装置の起動をお願いします、とミサカは切断完了を通知します」

「了解しました、とミサカも了承します」

妹達の言葉を受けて、御坂妹が装置に接続されたノートパソコンの前に座り込んだ。
そして彼女は、ノートパソコンのエンターキーを押す。
途端、装置に付いているランプがすべて灯って小さな起動音を立てた。起動した証拠として、彼女たちにも気持ち悪い感覚が纏わりつき始める。

「AIMジャマー、起動完了」





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