過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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366: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/01/14(金) 13:21:11.91 ID:7cnr1jFTo

「チッ、余計なことしやがって。今回ばっかりは流石に容赦しねえぞ」

「それは超こちらの台詞です。再起不能になっても恨まないで下さいよ」

「もー、爆弾で死人が出ないように調整するのって難しいのに」

口調は軽いが、その瞳は互いに真剣そのもの。
各々相手の出方を窺い、数秒の沈黙と睨み合いが続く。
そして、戦いの火蓋は切って落とされた。



―――――



「まさか彼女たちがこちらに付いてくれるとは夢にも思いませんでした、とミサカは驚きつつも安堵します」

とある装置の準備をしていた御坂妹は、一緒にいる妹達に向かってか、それとも独り言なのか、そんなことを呟いた。
そんな彼女と共に作業を進めている一人の妹達は、御坂妹の顔を見て少し考えてからこう返した。

「そうですね。ですが、ミサカたちにしても彼女たちにしても、彼のことを大切に思っているのは同じでした。
 こうなる可能性もゼロではありませんでしたので、ミサカはそれほど驚いてはいません、とミサカは個人的な感想を述べます」

「それもそうですね。とは言え、直接そう尋ねたところで彼女たちは否定するでしょうが、とミサカは天邪鬼な彼女たちの顔を思い浮かべます」

「でしょうね。ともあれ、そんな彼女たちと敵対せずに済んだのは喜ばしいことです、とミサカは……あっ、やべ」

「ちょ、あなた何してるんですか。これもの凄い貴重な装置なんですから取り扱いには注意してください、とミサカは厳重注意します」

「も、申し訳ありません。不注意でした、とミサカは素直に謝罪します」

珍しく語気を荒げた御坂妹に、妹達は小さくなって頭を下げた。
しかし、彼女が怒るのも当然だ。
この装置は非常に貴重で、方々に手を尽くしてもたった一台しか用意できなかった上に、この作戦において必要不可欠なものだったから。
もしこんなしょうもないことでうっかり壊してしまおうものなら、他の妹達に合わせる顔が無い。



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