過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/03(木) 00:21:20.50 ID:JQC41bBwo
「馬鹿か、オマエら。あンなのに挑むなンて、どォかしてるンじゃねェのか」
「アンタにだけは言われたくない」
ちらりと美琴の表情を窺い見れば、少し怒っているようだった。
それでも呆れが隠し切れずに、一方通行は盛大に溜め息をつく。
そんな一方通行を見て美琴は少しむっとした顔をしたが、突然彼が動き出そうとしたので慌ててそれを抑え込んだ。
「ちょ、ちょっと! じっとしてなさいって言ってるでしょ!?」
「いや、もォ大丈夫だ。足、放して良いぞ」
「はあ!? だって血がこんなに……」
しかし、美琴はそこで絶句した。
先程まではあんなに酷く出血していたのに、もうその血が止まりかけているのだ。
しかもよくよく見てみれば、一方通行の足首を押さえていたハンカチもそれほど汚れていなかった。
「な、何で……?」
「どォも、そォいう能力らしい。やっと分かった。『方向を操る能力』か。……どォりで分かりにくい筈だ、漠然とし過ぎてンだろ」
「方向を……? でも、それでどうやって血を止めたの?」
「千切れた血管と血管を繋ぐように血流を操作してンだ。あとは、あンまりやらない方が良いンだが、生体電気を操って傷の回復も促してる。
……だから、もォ大丈夫だ」
それだけ言うと、一方通行は美琴から離れて壁に体重を預けた。
まだ自力で自分の身体を支えることができる程には治癒していないようだが、それでもあれだけ消耗していたのだから、その回復力は相当だ。
「どォせ、逃げろって言っても聞かねェンだろ。……上条の加勢に行ってやれ。アイツには右手があるが、それでもアレの相手はキツい」
「わ、分かったわ。アンタは動けるようになったらすぐに病院に行くのよ? ここは私たちに任せてくれて良いから」
しかし、一方通行は何も答えない。
そんな彼を心配してか、美琴は何度も背後を振り返りながら、それでも上条たちが戦っている場所へと走って行った。
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