過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/03(木) 00:29:27.74 ID:JQC41bBwo
片方の翼を完全に破壊された垣根は、バランスを崩して地へと落下を始める。
しかし彼は空中で素早く体勢を整えると、不完全ながらもなんとか翼を修復させて、無傷での着地を成功させた。
(上手く行けば落下の衝撃でダメージを与えられるかと思ったけど、そんなに上手く行かないわよね。
ま、どちらにしろこれで空を飛んで距離を取ろうなんて真似はしにくくなるはず。
あっちは能力がかなり不安定になってるみたいだし、その状態で何度もあんな緊急対応が成功するとも思えないしね)
(空に逃げれば幻想殺しは気にしなくて済むが、翼を使う分こっちの攻撃手段も制限されるし第三位の攻撃が厄介だ。
建物の上に行くのも得策とは言えねえな、超電磁砲で建物ごと破壊されたらさっきよりも危ねえ、か。
あークソ、あの時麦野たちにさえ鉢合わせしなかったらここまで面倒くさいことにはならなかったんだが……)
両者が、睨み合う。
すると何を思ったのか、垣根は突然翼を消滅させると二人に向かって駆けてきた。
いや、二人と言うよりも、上条に向かって、か。
突然の行動に上条は少し驚いた顔をしたが、怯んだりしない。
それどころか、上条は近付いてくる垣根に向かって自らも走り出した。無論、拳を握りしめて。
「う、らァッ!!」
そして上条は、垣根に向かって右拳を振り下ろす。
しかし垣根は突然地面を蹴って後方に跳び、緊急停止・後退を行うとともに上条の攻撃を回避した。
当然上条の拳は見事に空振り、彼は思いっ切り体勢を崩してしまう。
(幻想殺しは確かに厄介だが、攻撃手段は殴打のみ。身体能力はそこそこだが、決して一般人の範囲から逸脱してるわけじゃねえ)
垣根帝督は、この学園都市の暗部に生きる人間だ。
与えられる仕事の殆どをその強力な超能力によって処理してきた彼だが、それでも超能力のみによってすべての死線を潜り抜けてきたわけではない。
もちろん、今回のように能力の使用を制限される、といった状況に陥ったことも何度もあった。
……つまり、彼の武器は超能力だけではないのだ。
とは言え、単純に身体を鍛えている、というわけではない。いや、当然それもあるが、それだけでは不十分だ。
もっと暗部らしい武器を、彼は所持している。
垣根が、裂くような笑みを浮かべた。
パチリ、と何かが弾けるような音。
それと同時に美琴がはっとした顔になり、驚愕の形相で上条に向かって叫んだ。
「右手を後ろに引きなさい!!」
何が何だか分からなかったが、体勢を崩しかけていた上条は片足を前に突き出して地面を踏み、転倒を回避するとすぐに右手を後ろに引いた。
そして顔を上げて垣根を見た彼は、美琴の言葉の真意を理解する。
垣根は上条に拳銃を向け、今まさにその引き金を引かんとしていたのだ。
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