過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/02/20(日) 00:41:05.31 ID:k31JosIBo
「ミサカの調整を行っている研究所のことです。ちょうど人手が足りないと嘆いているところだったので、恐らくすぐに雇ってくれるでしょう。
それに、法的に禁止された人間の体細胞クローンを研究する場所ですから、ぶっちゃけ後ろ暗い連中ばかりです。
誰も深く詮索はしてこないでしょうし、多少素性が分からないような人間であっても問題ないかと思われます、とミサカは説明します」
「ほォ、確かにそれならうってつけだな」
「そうでしょう、とミサカは得意げに無い胸を張ります」
「それもォ止めろ」
両手を腰に当て、再び平べったい胸を前面に押し出している御坂妹を見て、一方通行が呆れたように言った。
すると、御坂妹は少し不服そうにしながらもそのポーズを止める。
「他でもないあなたの願いなら聞き入れる他ありませんね。それから、言い忘れていましたがこれには一つ問題があります、とミサカは告白します」
「なンだ?」
「ミサカは現在研究所を追放されている身ですので、最低でもあと二日は研究所にあなたを紹介することができません、とミサカは項垂れます」
「あァ、その程度なら構わねェ。仕事を探すのに、もっと時間を掛けることも覚悟してたからな」
「そうですか? それなら良かったです、とミサカは胸を撫で下ろします」
もちろんこれは、もともと最低でも三日は彼のそばにいる為の方便だったのだが、最初にそう説明してしまった以上今更翻すこともできない。
それに彼は異常に記憶力が良いので、下手なことを言って矛盾を発生させてしまうと追及されてしまう。
なので御坂妹は、無理に最初の発言を覆したりはせずに話を合わせた。
正直この状況は願ってもいないくらいの好転だったので今すぐにでも彼を研究所に案内したかったのだが、そんな無茶をして疑われてしまっては元も子もない。
「というわけで仕事は決定してしまったわけですが、これからどうするつもりですか?
ミサカにも特に予定はありませんので、何処かに行くのでしたらミサカも同伴させて頂けると嬉しいです、とミサカは希望します」
「俺もこれと言って予定はねェな。……何処か行きてェ場所があるのか?」
「特にはありませんが、ここでじっとしているのは嫌ですね。取りあえずこの辺りをぶらぶらしましょうか、とミサカは提案します」
「ン、じゃあそォすっか。腹も減ったしな」
「そう言えばまだ何も食べていませんでしたね。ついでに食事も済ませてしまいましょう、とミサカは外食に心躍らせます」
「……期待してるとこ悪ィが、この辺は大したモンは無かったはずだぞ」
「料理の質自体にはさほど興味はありません。外食という行為自体、何かわくわくしませんか? とミサカは自らの価値観を語ります」
「ま、オマエが良いならなンでもイイけどよ……」
一方通行が席を立ち、部屋から出ようとする。
もちろん御坂妹もその後について行く為に、立ち上がってその背中を追おうとした。
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