過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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50: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/10/27(水) 23:39:46.84 ID:AsXHCfIo
どうやら美琴も恥ずかしいと思っているらしい。やめる気も無さそうだが。
上条は横からちらりと美琴の手元を覗き込んでみたが、上条にしてみればそこまで恥ずかしいような文章には思えなかった。
まあ、この程度なら許容範囲なのではなかろうか。
それに文字を書けば書くほど周りのフレームや装飾が潰れてくれるので、もっと書けば良いのになどと酷いことも考えていた。

「よし、これで完成! 印刷するわよー」

ボタンを押すと、取り出し口にすとんとシールが落ちてきた。
美琴はいそいそとシールを取り出すと、それを器用に三等分にして上条と一方通行にも分けてやる。

「こんなの、何処に張れば良いんだよ。恥ずかしくって人に見せらんねえよ」

「えーと、普通は携帯電話のバッテリーの蓋の裏とかに張るみたいね。
 そこなら人目に付かないだろうし失くさなずに済むし、ちょうど良いんじゃないかしら?」

「なるほど、そこなら良いか。一方通行は携帯持ってたっけ?」

「この間冥土帰しに押し付けられた。これでイイのか?」

勧められた場所にシールを張りながら、これならよっぽど不幸なことが起きない限り人に見られたりしないだろうと上条は安堵した。
上条と美琴、あとは冥土帰しくらいしかまともな知り合いが居ない一方通行は良いだろうが、
上条にはこれを見られたら困る知り合いが非常に多いのだ。
その一方で遂に念願のプリクラを手に入れた美琴は、自分の分のシールを見つめながらニヤニヤしている。

「プリクラって思ったより楽しいわね。また今度来たとき撮りましょうよ」

「絶対嫌だ」

「もうオマエとは絶対ゲーセンに来ねェ」

「ひどい!」

男性陣のあまりにも冷たい反応に美琴は非難の声を上げたが、二人は既にもう二度とプリクラなど撮るまいと心に誓っていた。
上条がむくれている美琴を宥めながら腕時計を確認してみると、ちょうど12時を過ぎたところだった。

「そろそろ飯食おうぜ。結構歩いたから腹減ったし」

「ああ、そう言えばもうそんな時間なのね。あそこのファミレスで良いんじゃないかしら?」

そう言って美琴が指差したのは、学園都市にも複数のチェーン店が展開されているありふれたファミリーレストランだった。
わざわざこんな地下街に来たまであんなありふれたレストランに行くのかと上条は思ったが、
そこまでありふれたレストランならもしかしたら一方通行の記憶に残っていることもあるかもしれない。
僅かばかりの期待を胸に、上条は二人についてファミリーレストランへと入っていった。


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