過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/03/09(水) 20:54:11.17 ID:1p14awS4o
「で、結局どうすることにしたのよ?」
「学校に通わず、御坂妹の研究所で働くってさ」
「ふーん……、アンタはそれで良かったの?」
「良いも何も、アイツが自分で決めたことなんだから俺がどうこう言う資格は無いだろ。残念は残念だけどさ」
あれから紆余曲折を経て、四人は何故かゲームセンターを見て回っていた。と言うか、御坂妹たっての希望だ。
彼女はこういう場所に初めて来たのか、物珍しそうにきょろきょろと辺りを見回していて先頭を歩く上条達よりもだいぶ後ろを歩いている。
そしてそんな彼女とはぐれてしまわないように、一方通行がその様子をずっと見守っていた。
「お姉様、あのゲコ太のぬいぐるみが欲しいです、とミサカは希望します」
「ん? ああ、クレーンゲームの景品ね。あれ結構取るの難しいのよねー」
「一方通行に取って貰ったらどうだ? アイツこういうの得意そうだし」
「その手がありましたか。一方通行、あれ取ってください、とミサカは懇願します」
「懇願ってツラじゃねェぞ……。ったく、しょうがねェな」
一方通行は呆れた顔をしながらも、ポケットからコインを取り出してクレーンゲームのマシンに投入した。
途端、動き出したアームを見て御坂妹がびくっとする。
どうやら、ゲームセンターに来たのが初めてどころかこういう機械を見たことさえないようだ。
「…………、……ほらよ」
「おお、本当に一回で取れてしまいました。ありがとうございます、とミサカは一方通行に感謝します」
「お前って本当にこういうの得意だよな。羨ましい」
(私もゲコ太欲しい……)
御坂妹が一方通行に取って貰ったゲコ太のぬいぐるみを抱き締めているのを、美琴は羨ましそうに眺めていた。
そして美琴は一人、後で絶対手に入れようと誓うのだった。
「あ。そう言えば、あなたを正式に研究所に迎えるにあたって一つ決めておかなければならないことがあるのでした、とミサカは唐突に想起します」
「……どォいうことだ? 今更変なこと言い出しやがったらソレ没収するぞ」
「難しいことではないので、そんなに怖い顔をしないで下さい。ただ、上の方にあなたのことを報告するのに名前が必要なだけです。
一方通行というのは能力名ですから、報告書に記入する為の人間らしい名前を考えてほしいのです、とミサカは若干ややこしい注文をします」
「報告って……、どんなことを?」
「そんなに心配なさらずとも大丈夫です。単に彼が研究所に就職したことを報告するだけですから、とミサカは補足します」
「……それなら、良いんだけど」
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