過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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603: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/09(水) 20:56:29.03 ID:1p14awS4o

美琴はいまいち煮え切らない態度だったが、とりあえずは納得してくれたようだった。
しかし、当の一方通行は不安な単語が出てきたことなど気にも留めずに御坂妹の言ったことについて考え込んでいた。

「ソレは、つまり偽名を考えろってことか?」

「まあそういうことですね、とミサカは肯定します。とりあえずそれらしい名前なら何でも構いませんよ」

御坂妹は軽く答えたが、これはなかなか難問だ。
一方通行は彼女の言葉を聞くと再び腕を組み、考え込んでしまう。

「名前なあ……、確かに絶対無理って訳ではないけど、いきなり考えろって言われると結構難しいな」

「面倒くせェ……。何か案出せ」

「何その無茶振り。横暴ね」

「オマエにだけは言われたくねェ」

「ちょっと、私が横暴だって言うの?」

「横暴だろ」

「横暴ですね、とミサカも同意します」

「な、何よ。失礼しちゃうわね」

満場一致してしまったので、さしもの美琴も怒ることができずにたじろいでしまう。
それ以前に、ここでまた暴力に訴えてしまったら横暴という認識の正しさを証明してしまうことになってしまうのだが。

「そんなことより今は名前です。何か良い案はありませんか? とミサカは尋ねてみます」

「そうだなあ……、どうするんだ?」

「適当でイイだろ。オマエが考えろ」

「俺が!? 人に名前なんか付けたことないからセンスないと思うぞ?」

「その年で人に名前付けたことあったらドン引きするっつゥの。で、なンかねェの?」

「うーん……。『一方通行』だから、そうだなあ……」

何故か、一方通行ではなく上条が考えさせられている。
しかし美琴と御坂妹も自分が考えるのは面倒臭いと思っているのか、誰もそのことについて突っ込んでくれなかった。
当の上条は、真剣に考えているからかそんなことには気付いていないらしい。

「……那由他」

「何処かで聞いたことがある名前ですね、とミサカは私見を述べます」



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