過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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628: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/13(日) 00:09:35.46 ID:TFC+/ROzo


様々な音が飛び交うゲームセンター。
一通り遊び尽くして疲れた一方通行は、いったん上条と別れてゲームセンターの隅に設置してあるベンチに座っていた。
そばにあった自動販売機でコーヒーを購入すると、プルタブを開けて一気にあおる。
冷たいコーヒーは喉を潤し、ゲームセンターにこもった熱気の所為で熱くなった身体を冷ましてくれた。

「あら、アイツは?」

すると、ふと真横から美琴の声が聞こえてきた。
見やれば、美琴は何処かで見たことのあるカエルのぬいぐるみを抱いていた。例のクレーンゲーム限定のぬいぐるみだ。

「まだ遊ンでる。パズルゲームで知らねェ奴と対戦中」

「ふうん。アンタは何してるのよ?」

「見て分かンねェか? 休憩中だ。少し疲れた」

「じゃあ、隣良い?」

「構わねェよ」

一方通行の答えに礼を言うと、美琴はすとんと彼の隣に座った。
膝の上にのせたカエルのぬいぐるみが愛らしい。

「そのカエル、取れたンだな。……ゲコ助だったか?」

「ゲコ太よ! まったく、散々私が語ってあげた上に遊園地にまで行ったのに、まだ覚えてなかったの?」

「悪かったな、記憶力が悪くて。それより、それ取るのにどれくらい掛かったンだよ?」

「……五千円は使ってないわ」

「つまり、五千円近く使ったってことか。それだけ使えば十分だ」

「何よ、好きなんだからしょうがないじゃない。どうしても欲しかったのよ」

「別にオマエの趣味にケチ付ける訳じゃねェけどよォ。その為に上条を放って置くってのはどォなンだよ」

「……ど、どういう意味よ」

「良いことを教えてやろォか。御坂妹曰く、アイツは意外とモテるらしい。さっさと素直になっておいた方が後で後悔しねェと思うぞ」

「はあ!? 何よそれ!」

叫びながら、美琴が驚いてがたんと席を立つ。
幸い騒がしいゲームセンターの中だったので大勢の人の注目が集まるようなことは無かったが、それでもやはり恥ずかしかったのか、
美琴ははっと我に返るとそっと席に戻った。

「べ、別にアイツがモテようとモテなかろうと、私には関係ないわ。何なのよ、もう」



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