過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/03/18(金) 12:51:06.88 ID:1L/yEOX/o
目を閉じて、能力の行使に神経を集中させる。
……反射設定の、再構築。
ブラックリスト方式ではなく、ホワイトリスト方式へ。
指定した有害なものを反射するのではなく、指定した無害なもの以外をすべて反射するように、設定を変更。
(『指定する無害なもの』は空気、音、光、その他諸々、すべて許容量の範囲内のみ。……これで良い、か?)
生存に必要不可欠なものはすべて指定した……はず。
少々の不安が残るが、取りあえず展開してみないことには効果を確認することができない。
彼は設定の再構築を一時完了させると、反射を展開した。
途端。
浮遊感が襲い掛かり視界が反転したかと思ったら、体中に衝撃が掛かったのを感じた。
実際には衝撃は受けていないし痛みも無いのは、もちろん反射のお陰だ。
「……重力か。設定すンの忘れてた」
何か忘れている気がするなあと思ってはいたのだが、重力だったか。一応何度も確認したつもりだったのだが。
しかし、何はともあれ命に関わるものは忘れていなかったようなのが不幸中の幸いだったか。
とは言え屋外で重力を反射したら大気圏外まで吹っ飛んでしまうので、ここが室内じゃなかったら大変なことになっていただろうが。
(重力を設定に追加)
念じると、すぐに天井に張り付いていた一方通行の身体がすとんと床に落ちてきた。
これで本当に設定完了だ。
部屋に少々の損害が出てしまったが、まあ大丈夫だろう。
そんな軽い現実逃避をしながら能力を解除すると、大きな音を聞き付けた部屋の主が慌てて戻ってきた。
「なんかすごい音が……ってうわ、何だこれ! 天井が大変なことに!?」
「何でだろうなァ」
「いやさっきまではこんなの無かったぞ! これ絶対お前がやっただろ!」
帰って来るなり大騒ぎしながら上条が指差したのは、盛大にへこんでしまった天井だった。
一方通行が重力を反射してしまった時に、彼がぶつかった衝撃+彼に返ってくる筈だった衝撃がすべて天井に叩き付けられてしまったのだ。
幸い穴は空いていないものの、天井を構成していた素材がぼろぼろと毀れてきている。
「ああもう、どうするんだよこれ。今月きついのに……」
「……弁償はする」
「いや、まあそれは別に良いんだが……。何をしててこんなになったんだ?」
「ふと思い立って、例の第二位対策に反射の設定を組み直してたンだよ。そォしたら重力まで反射しちまったンだ」
「ああ、いつだったか何とかリスト方式とか言ってたやつか? 重力なんか忘れるか、普通」
「空気の内訳と許容量の計算で手一杯だったンだよ。悪ィか」
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