過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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713: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/27(日) 22:29:30.13 ID:5PE7BpyZo

「いいえ。油断大敵ですよ、とミサカは一方通行を諭します」

「オマエも意外と心配性だな。まァ、オマエがそこまで言うなら気を付ける」

「是非そうして下さい。それでは今度こそ失礼します、とミサカは踵を返します」

すると、御坂妹は一方通行に背を向けて去って行ってしまった。
一方通行は彼女の不思議な態度について暫らく考えていたが、そうしたところで何かを思いつくはずもない。
彼はベンチに背を預けると、暗くなりかけている天を仰いだ。

(なンか知ってやがるのか? まさかな……)

たかだか……と言ってしまうと失礼だが、それでも御坂美琴のクローンごときが一体どんな情報を手に入れられるというのか。
ただの考え過ぎだろうと適当に結論付けると、一方通行はベンチを立つ。

(……明日も仕事だ。準備、しとかねェと)

確か、明日は新しい仕事を教えるとか言っていたからいくつか準備するものがある筈だ。
一方通行は仕事に必要な道具を頭の中で整理しながら、今や自宅と化している研究所へと向かって行った。



―――――



(計器、資料、薬剤……。あれ、眼鏡どこやった?)

今日のように明日の朝まで寝坊しかけてしまうと大変なので、一方通行は今の内から仕事の準備を完了させようとしていた。
しかしあと少しで準備完了というところで、今日の仕事終わりまでは確実に掛けていたはずの眼鏡が行方不明になっていることに気が付く。
一方通行は最後に眼鏡を見たのが何処だったのか思い出しながら部屋を探し回るが、なかなか見つからなかった。
するとその時、探索をしている彼を妨害するかのように携帯電話が鳴り響く。

(チッ、誰だよこんな時に……)

一方通行はあからさまに不機嫌そうな顔をしたが、届いたのはメールだったのかすぐに携帯電話は大人しくなった。
しかしすぐに返信しなければならないメールだといけないので、彼はすぐに携帯を手に取ってその内容を確認する。
メールの送り主は、上条だった。

(明日遊べるか? 御坂妹もか。まァアイツ今日までずっと任務だったらしいし、遊びたいンだろォな)

どうするか考えながら、一方通行は頭の中に入っている明日のスケジュールを参照する。
彼は少しの間そうして悩んでいたが、暫らくすると携帯電話の返信ボタンを押してメールを打ち始めた。

(……仕事は午前中までだからそれ以降なら大丈夫、と。これでイイか)

一方通行はメールを完成させると、改めて文面を見直してから送信した。
彼はそれを確認すると携帯電話を置き直し、再び眼鏡の捜索を開始する。



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