過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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727: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/03/30(水) 13:41:44.82 ID:hdQff3Jko

「そ、そこっ! さっきより大きい溜め息しない!」

「溜め息の一つもつきたくなるさ……。つーか、一方通行も御坂妹もいるんだからそんな物騒な話はもう止めようぜ」

「言っとくが、俺は止めねェぞ。面倒くせェ」

「お姉様と上条当麻の真剣勝負……。ちょっと見てみたいです、とミサカは好奇心を露わにします」

「……へ?」

あれ、何か流れがおかしいぞ。どうしてこうなった。
しかし上条が戸惑っている内に、いつの間にか一方通行と御坂妹は観戦に最適な位置まで引っ込んでしまった。

「ほら、二人からも許可が下りたわよ?」

「え、マジで?」

「マジで」

それでも上条は往生際悪く何とか逃げ出そうと頑張っていたが、この状況でそんなことができる訳も無く。
流されに流されて、上条はいつの間にか決闘を受けるハメになってしまっていた。

「うぅ、どうしてこんなことに……」

「いい加減無駄な抵抗はやめなさいよね!」

既に戦闘位置に着いている為に、少し距離の離れたところに立っている美琴が叫ぶ。
それを見て上条は再び大きなため息を吐くと、観念したように右手を構えた。

「はいはい、分かりましたよ。……それじゃ、掛かって来い」

「言われなくても! こっちはずっとこの時を……」

バチバチ、と美琴の前髪が帯電する。
やがてその帯電は全身へと広がり、みるみると膨れ上がっていった。

「待ってたんだから!」

溜め込んでいた電撃を、上条に向かって一気に放出する。
しかし上条は右手でそれを受け止め、一瞬でそれらをすべて掻き消してしまった。
一応右手を避けて身体に当たるように指向性を調整してはいるのだが、雷の特性の所為でどうも上手く行かない。
どうしても突き出された右手の方に雷が引き摺られていってしまうのだ。

そしてそれ以上に、上条の神懸かり的な勘と反射神経も脅威だった。
美琴の動きや癖から先読みしているのか、上条は確実に彼女の狙った先に右手を突き出してくるのだ。

(分かってたことだけど、やっぱ電撃はアイツにゃ通用しないわね。……なら!)



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