過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/02(土) 16:32:02.13 ID:pE+I6oLvo
「つゥか、寝不足とか学校とかは大丈夫だったのか?」
「寝不足は授業中に寝ることで解消しました。学校は今日は殆どホームルームとかテストの解説とかだったから問題無し」
「あァ、テストが終わったから授業は殆どねェのか」
「そうそう。学校自体も午前中だけだから楽なもんですよ」
「補習は?」
「……夏休みに」
「ご愁傷様」
「それは言わないでくれ……」
がっくりと肩を落とす上条を見て、一方通行は呆れたように溜め息をついた。
そこまで落ち込まれると自分の教え方も何処か悪かったのだろうかという気になってしまうのだが、実際どうだったのだろうか。
圧倒的に時間が足りないというのも原因の一つだろうが……、と一方通行は一人思案する。
「でっ、でも補習は夏休みの最初の一週間だけだからそれ以外は大丈夫だぞ! 多分!」
「本当かァ? せめて水族館には支障無いよォにしとけよ」
どんよりと暗い顔をしていた上条は空元気を振り絞るようにガッツポーズをしたが、それにも何となく不安が見え隠れしている。
どうせ上条のことなので、補習に行く途中で何か変な事件に巻き込まれて補習もう一週間追加、なんて悲劇にならないとも限らない。
いや、むしろそうなる可能性の方が高いかもしれなかった。
「で、何処行くつもりだ?」
「セブンスミストって服屋。前に行こうとして行き損ねたことあったろ? あそこだよ」
「あァ、あの時のか」
「そうそう、あの時のな」
話しながら、二人はセブンスミストに向かって歩き始める。
しかしそうして暫らく歩いていると、唐突に上条が足を止めた。それに気付き、一方通行も立ち止まる。
「どォした?」
「いや、あの子」
言いながら上条が指差したのは、小さな女の子だった。
何処からどう見ても立派な迷子だ。何かを探しておろおろきょろきょろ、ふらふらと歩き回っている。危なっかしいったらない。
「その内風紀委員か警備員が来るだろ。それとも通報しとくか?」
「いや、俺が行く。ちょっとそこの女の子!」
「あ、オイコラ……」
しかし一方通行の制止など聞くはずもなく、上条はさっさと女の子の方へと走って行ってしまった。
まったく、本当に上条のお節介は折り紙付きだ。
もし上条の善意が世界中の人間に平等に分配されたとしたら、間違いなく世界は平和になる。
(……まァ、仕方ねェか)
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