過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/02(土) 16:33:48.31 ID:pE+I6oLvo
ひらひらと手を振りながら、上条は美琴の言葉を軽く否定する。
すると美琴に引っ付いていた女の子が、得意げな顔をしながら持っていた服を美琴に見せてあげた。
「あのね、オシャレなひとはここにくるってテレビでいってたの! わたしもオシャレするんだもん!」
「そうなんだ。今でも十分お洒落で可愛いわよ?」
「えへへー」
言いながら、美琴は女の子の頭を撫でてやる。
姉らしい仕草が板に付いているのは、やはり御坂妹の存在による影響だろうか。
「……短パンの誰かさんと違ってな」
「うぐっ! な、何よやる気!?」
上条の余計な一言に、美琴がいきり立つ。
流石に今のがやばかったと悟った上条は、今にも電撃を放ちかねない雰囲気の美琴から一歩後ずさる。
「なんだったら昨日の決着を今ここで……」
「今回は上条が悪ィが、やめとけ。こンな子供の前で始めるつもりか?」
「う゛っ」
溜め息交じりの一方通行の指摘に、美琴が言葉に詰まる。
ちらりと女の子の方を見やれば、彼女はきょとんとした無垢な瞳で美琴を見つめてきていた。
「……確かに上条にも非はあるンだが、御坂も御坂なンだよなァ……」
「な、何か言った?」
「いや何も」
一方通行はしれっとそう言ってのけたが、美琴は何だか納得いかなそうな顔をしていた。
すると、不意に背後から聞こえてきた二人組の足音に美琴がぎくりとする。
「あれ、御坂さん? どうかしたんですか?」
「う、初春さんに佐天さん」
美琴に声を掛けたのは、頭に派手な花飾りを付けた風紀委員の少女と黒いロングヘアを靡かせた少女だった。
どちらも美琴とは違う学校の制服なのだが、どうやら二人とも彼女の友人らしい。
「フーキイインのおねーちゃん!」
「あら、あなたは昨日の……」
女の子が、今度は初春と呼ばれた少女に抱き着く。何とも知り合いの多い女の子だ。
初春は暫らく女の子に構ってやっていたが、上条と一方通行の存在に気付くときょとんとした顔で首を傾げた。
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