過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/02(土) 16:35:00.79 ID:pE+I6oLvo
「いってらっしゃーい」
初春と佐天に見送られながら、二人は女の子を連れて歩き始める。
確かこちらは美琴が歩いて行った方向でもあるのでもしかしたらすれ違うかもしれないと思ったのだが、
行き違いになってしまったのか彼女の姿は何処にもなかった。
「じゃ、ここで待っててやるから行って来い」
「うん! ばいばい!」
女の子は元気良く手を振ると、化粧室へと飛び込んで行った。
上条はその様子を微笑ましげに見送っていたが、ふと一方通行が初春たちの居た方向をじっと見つめているのに気付いて声を掛ける。
「鈴科?」
「……なンか騒がしいな。嫌な予感がする」
「嫌な予感?」
一方通行に倣って、上条も周囲の様子を窺ってみる。
確かに騒がしくなっている、気がした。
ここからでは初春たちの様子は見えないが、どうも彼女たちの居る方向から騒ぎが広まっているようだった。何かあったのだろうか。
するとその時、唐突に構内放送のスピーカーからブチンと乱暴に回線を繋げる音が聞こえてきた。
『お客様にご案内を申し上げます。店内で電気系統の故障が発生した為、誠に勝手ながら、本日の営業を終了させて頂きます。
係員がお出口までご案内致します。お客様にご迷惑をお掛けしますことを、心よりお詫び致します。繰り返します……』
「……これは、ドンピシャか」
「どうする? 初春さん風紀委員だったし、詳しいこと知ってるかも……」
「俺が見てくる。オマエはここであのガキを待ってろ」
「分かった」
その場を上条に任せ、一方通行は初春たちがいた場所へと駆けて行く。
途中彼は、風紀委員や有志の民間人に誘導されて慌てて退場しようとする人間と何度もすれ違ったが、そこに見知った顔は一つも無い。
時折人の波に流されそうになりながら走る一方通行は、ふと上条たちは本当に大丈夫だろうか、と不安になった。
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