過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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84: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2010/11/05(金) 21:36:35.29 ID:mbTsdywo
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「駄目だった」

「………………」

再び第七学区の喫茶店。
今度は上条も引き連れて、一方通行は御坂妹に事の次第を報告していた。
二人は無言無表情のまま見つめ合っているので、それを横から見ている上条はもうはらはらすることしかできない。
と、次の瞬間。

「そこを何とか! とミサカは必死に懇願します!」

「いやいやいや、アレは無理だ。取り付く島もねェよ」

「何の為にあなたに頼んだと思っているのですかこの役立たず、とミサカは白モヤシを罵倒します!」

「オイコラ今オマエ何つった。人が気にしてることに触れやがってはっ倒すぞ」

「お前ら落ち着け! とりあえず座れ! 喫茶店の皆さんがこっちを見ていらっしゃるぞ!
 はい気をつけ! 礼! ありがとうございました! 着席!」

上条はよくわからない勢いで何とか二人を座らせることに成功するが、問題はこの先だ。
ああは言ったものの、一方通行が匙を投げたくなるのも仕方ない。何故なら美琴の答えは、それくらい絶望的なものであったから。
流石に御坂妹にそのまま伝えることはしていないが、生理的に受け付けないのではもうどうしようもない。

「……どうしても難しいですか、とミサカは未練がましく繰り返します」

「想定してた最悪の答えより酷かったンだぞ? それでも諦めねェってンで、まだ策があるなら協力はしてやる」

「マイナスイメージの改善以前の問題だからなあ。
 いっそ突然アイツの目の前に現れて、どんな感じかを見て貰った方が手っ取り早い気がする」

「阿呆か。そンな荒療治、失敗したら御坂の方がショックで精神的に参っちまうぞ」

「うぐ、そうか……。でもだったら、やっぱり少しずつ段階を踏んで慣らしていくしかないよな」

「具体的には?」

「さっぱり分からん」

完全にお手上げだ。
三人はそれぞれ注文した飲み物を啜りながら頭を悩ませるが、なかなかいい案が浮かばない。


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