過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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842: ◆uQ8UYhhD6A[saga]
2011/04/20(水) 21:12:39.14 ID:4F9GmDFbo

「ところで、あなたの名前は?」

「……鈴科」

「すずしな。助けてくれてありがとう」

滝壺はやんわりと微笑むと、緩慢な動作でお辞儀をした。
こんな状況の中にあっても何処までものんびりしているので、何だか調子が狂ってしまう。

「それ、運ぶ?」

言って、滝壺が指差したのは倒れている不良だ。
つい先程まで自分に突っ掛かっていた人間だというのに、彼女は微塵も恐れを見せない。

「あ、あァ。訊きたいことがあるからな」

「訊きたいこと?」

「……そォか、オマエも何か知ってるンだったな。コイツらの目的が何か知ってるか?」

「知ってる。大能力者を襲うの」

「それは俺も知ってる。……まァそンなモンだよな」

「む」

彼女が一体何者なのかは分からないが、やはり詳しいことは知らないようだ。
そこまで期待していた訳ではないが、一方通行は少し落胆する。
しかし、滝壺は不機嫌そうに眉根を寄せて首を振ると、倒れている男に近付いて行ってそのポケットを探り始めた。



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