過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/04/26(火) 17:44:20.55 ID:qA9b4sbZo
「そういうことですわ。……初春、話は聞きましたわね?」
「はい、ばっちり!」
恐るべき速度でのタイピングを続けながら、初春が威勢良く返事をする。
その途端、ただでさえ驚異的な速度で行われていた作業が更にスピードアップした。指がどうなっているのかさっぱり分からない。
「……アイツは何なンだ?」
「初春さんは凄腕のハッカーなのよ。調べられないことなんかないんじゃないかってくらいの」
「ハッカー? ハッキングは犯罪だった筈だが」
「風紀委員だから、ある程度合法的にハッキングができるみたい」
「イイのかそれ……」
「まあ事件解決に一役も二役も買ってる能力だから、上も何だかんだ言って黙認してくれてるみたい」
「ふゥン」
作業をしている初春の瞳には、ウィンドウが高速で現れたり消えたりしているパソコンの画面がそのまま映し出されている。
それを逐一確認している彼女の視線も、同じくらいの速さで移動していた。
美琴たちは彼女の仕事の邪魔にならないように大人しくしていたが、暫らくすると初春が大きな溜め息をつきながら背凭れに寄り掛かった。
「駄目です、やっぱりヒントが少なすぎますよぅ……」
「だよなァ……」
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