過去ログ - 上条「だからお前のことも、絶対に助けに行くよ」一方「……」
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◆uQ8UYhhD6A
[saga]
2011/05/14(土) 20:21:41.58 ID:SfnEmynoo
「少しは手掛かりが残されてるかもしれないじゃない。とにかく行動あるのみ!」
美琴は気合を入れるようにガッツポーズを取ると、一方通行を置いてずんずんと路地裏の奥の方へと踏み込んで行ってしまった。
一方通行はそんな無計画な彼女に呆れながらも、大人しくその後を付いて行く。
「ホントにこンなとこに手掛かりなンてあンのかねェ……」
「そんなこと言ってたって始まらないでしょ。まずは少しでもそれっぽい場所から当たって行かないと」
「そりゃそォだが……」
すると、突然目の前を歩いていた美琴が立ち止まった。
何事かと思って彼女の背中から顔を出してみると、その先には前方からこちら側にやってくる少年の姿。
この狭い路地裏で、擦れ違わなくてはならないようだ。
「どォする? 戻るか?」
「いや、私とアンタならギリギリ行ける筈」
「それでも壁にはぶつかるぞ」
「仕方ないでしょ、それくらい我慢しなさい」
「違げェ。俺は別にどォでもイイがオマエ制服じゃねェか」
「良いのよ替えあるし!」
美琴が強硬にそう主張するので、一方通行も仕方なく彼女に倣ってギリギリまで壁に寄り、何とか少年と擦れ違う。
一方通行の服は黒いので汚れは目立たなかったが、美琴のサマーセーターの背中部分は黒く汚れてしまった。
しかしそれでも良いと言ったのは他ならぬ彼女自身なので仕方がない。
……が、安心したのも束の間、今度はとてもではないが擦れ違うことなどできない程の巨体を持った男が目の前からやってくる。
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