108: ◆IsBQ15PVtg
2010/12/15(水) 13:35:35.17 ID:h/r4xgg0
黒子(――皮肉もいいところですわね)
紙に書いて願った内容と、目の前の現実――その差はあまりにもかけ離れすぎたものなのは明白だった。
生きるどころか――骨まで木っ端微塵に砕かれて。
あまりにも厳しい仕打ちにため息を吐いてしまう。
黒子(ただ……一つ分かったことがありますの。それは――)
改めて目の前の亡骸に目をやる。
そして、これまで目にしてきた有様を思い起こす。
黒子(少なくとも――何者かに鈍器で殺された可能性が高いということ……手に負えませんわね)
先程の青白い、男児の形をした正体不明の"アレ"の仕業なのか。
それとも――"アレ"以外にこのようなことをした者がいるとでもいうのか……。
どちらにしても――あまり考えたくないことばかりだ。
持っていた生徒証を散らばった制服の所に、その脇にくしゃくしゃになったルーズリーフを戻す。
そのままゆっくりと立ち上がると、廊下の奥へと足を運んだ。
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